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August 13, 2004

今昔物語から連想。

 先日読了した『忍法帖短編全集Ⅰ』を読んで気になることがありました。
 その中の、「『今昔物語集』の忍者」はエッセイの手法をとりながら
 物語の世界へとなだれ込むような、凝った構成になっている高度な作品。

 今回気になったのは、作品のことではなくって、その中にでてくる
 外術なるものについてです。

 この作品では、『今昔物語』のなかの話を多く引用しています。
 例えば、仙人から外術(忍術のような技を外術というらしいです)を体得しようと
 苦心する男の話。
 男は外術を学ぶために、仙人に言われたとおりの事をやってのけ、
 仙人になお外術を学びたいと打診します。
 仙人は根負けして
 「仕方がないから教えてやるが、刀は絶対持ってきちゃダメだよ」
 と男に念をおします。
 男はあまりにも仙人がしつこく念を押すものだから、
 逆に刀を持っていかないと危ないのかと思い、刀を持参します。
 しかし、いざというところで刀を持っていることがばれて
 すべてがおじゃんになってしまいましたという話。

 これを読んで思ったのですが、外術を学ぶということは
 ものすごく厳しい!
 ちょっとのミスですべてがおじゃんになることが多い!
 他にも「杜子春」とか仙人の技を学ぼうとして
 一瞬のミスで涙を飲んでいる人は、いっぱいいます!
 でも、杜子春はミスしてなかったら殺されてたんだっけ。
 やっぱり、外術の世界は厳しい!

 しかーし、それに対して『西遊記』(TV版です。本は読んでません)の
 玄奘三蔵はどうです。
 赤ん坊の形の実を食べて狂乱とか、色に狂ったりとか、
 数限りない失敗を繰り返しても
 オールオッケー。
 なんともアバウトな世界。
 外術修行の世界だったら、殺されても文句言えませんよ。

 ということを言って憤慨していたら、ウンチクを教えてもらいました。

 『西遊記』の色に狂ったり、狂乱したりする三蔵って
 別の三蔵さんだったんだってさ。
 玄奘三蔵の旅話を収拾する過程で、
 他の三蔵さんの話とごちゃ混ぜになったんだって。

 知らなかった~。 そうだったのか。
 ごめんよ。三蔵さん。

 でも、実は色に狂ったり、狂乱する三蔵も好きだったんだけどね。
 へへへ。

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