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September 01, 2004

読む。

 『江戸服飾史談 ~大槻如電講義録~』を読む。

 大槻如電は蘭学者の大槻玄沢の孫でかわりもののお爺さん。
 雅楽などに通じた学者(?)だったらしいです。

 これは、三越の依頼で「江戸の風俗衣服のうつりかわり」について
 講演した時の速記録です。
 講義の内容は『近世女風俗考』を基礎資料として話しているらしいですが、
 『近世~』は読むのにちょっと骨が折れます。
 でも、これは話し言葉で書いてあるので、分かりやすい。
 講演の速記録というだけあって、喋り言葉がそのままおこしてあります。
 「エエ~」とか「ウウ~」とか、話のはじめについ言っちゃうようなことまで
 載せてあってちょっと面白い。

 服飾の話からつい横道にそれる話も面白いし、
 如電さんの新説も楽しい。

 個人的にツボにハマった新説は、女性の髪型について。
 江戸初期の女性の髪形は下げ髪(現代のポニーテールのような髪型)
 が一般的で、髪を結うことはほとんどなかったそうです。
 新説によると、髪を結うようになったのは明暦の大火後らしいです。

 「明暦の火事に、女子供は慌てふためきまして(略)
 群集を分けて逃げると申すに、頭の髪がブラブラとして、
 大変に邪魔になる。
 (略)そうして江戸中が野原同様になったのですから、
 五日や十日では片がつかない。
 (略)その間下げ髪をブラブラ下げておられないわけですから、
 とうとう髪を結ぶという(略)」

 と、どうも髪がブラブラしていて邪魔だったので、結んだというもの。
 そんなに、女性の下げ髪の「ブラブラ」が気になっていたとは~。
 私は「ブラブラ」に注目している如電さんに注目したいです。

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