« チーズケーキ。 | Main | 届きました。 »

May 27, 2005

読む。

_1_2

忍法忠臣蔵―山田風太郎忍法帖〈2〉を読む。

 「忠臣蔵」を題材に扱い、忍法を融合させた傑作。
赤穂浪士を暗殺し、仇討ちを阻止するために、上杉家主君は忍びを放った。
上杉の国家老、千坂兵部は上杉家を守るため女忍者をつかい、
赤穂浪士の暗殺を防ぎつつ赤穂浪士自ら仇討ちの志を捨てさせようとする。
千坂兵部が行おうとしていることは、赤穂浪士の心を折るということ。
暗殺よりもある意味たちが悪いですね。
千坂の命を受けて、女忍者の見張り役(?)として抜擢されたのが
忠義と女性を憎む無明鋼太郎──という奇想天外な話。

物語の宿命として、四十七士全員を転ばせることは不可能なんですよね。
歴史事実を曲げることはできませんから。
その時点で、この話は破綻していそうなのですが、
異様な熱気に包まれつつ迎えるラストは感動的です。

封建時代に生まれた、早過ぎたアウトロー無明鋼太朗の
生き場所のない孤独は、現代のアウトローの孤独にも
通じるのではないでしょうか。

上の写真は、角川文庫版(画・佐伯俊男)。
バーコードの無かった古きよき時代の遺産です。
表と裏に画がほどこされています。
バーコードは管理するには便利なのでしょうが、
こういった、しゃれたことが無くなってしまったのは、
読者としては残念なところです。

|

« チーズケーキ。 | Main | 届きました。 »

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38358/4297706

Listed below are links to weblogs that reference 読む。:

« チーズケーキ。 | Main | 届きました。 »