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July 08, 2005

読む。

nihonntaizainikki

日本滞在日記(レザーノフ/岩波文庫)を読みました。

 よく拝見させていただいているブログで
 「電波法改正」
 (放送局を外資によって間接的に支配されることを規制できるよう
 改正することを検討する法案提出)
 について、
 「泥縄式に拙速をよしとすることはしません」
 と発言した総務大臣の言葉が引用されていました。

 わたしは、法案並びに政治には疎いので
 微妙に間違っているかもしれません。
 発言を詳しく知りたい方は、コチラへ。

 この発言を目にしたとき
 ちょうど読んでいたのが『日本滞在日記』だったので
 非常に感慨深いです。

 ロシアの全権大使レザーノフは1804年9月
 通商を求めて交渉するために、長崎にやってきます。
 幕府の煮え切らない態度、先延ばしによって
 交渉できないまま、半年が過ぎてゆきます。
 『日本滞在日記』は、
 日本に滞在したその半年間を綴った日記です。
 この時の幕府の対応は、まさに
 「泥縄式」の感が否めません。
 最後まで根気強く、紳士的な対応をした
 レザーノフに対し、幕府の答えは非情なものでした。
 時代背景を考えると仕方ないのかもしれませんが、
 せめてもっと早くに答えを出しても良かったのでは、
 と思ってしまいます。
 
 救いは、矢来で囲まれた処に留め置かれたレザーノフと
 それを警固する警固兵たちとの交流や、
 近所の子供が「ロシアサマ」と言って屈託無く遊びに来たり、
 近所に住んでいたヒサコさんがお雛様を
 レザーノフに見えるように窓際に置いてくれたり
 といったことでしょう。
 民間レベルでは、とってもうまくいっていたようです。

 『風雲児たち⑰ レザノフ激怒』(みなもと太郎/潮出版社)で
 取り上げられていた「正座」のシーンは
 こちらの『日本滞在日記』で読んでも非常に面白くて
 笑い転げてしまいました。
 
 巻末の解説「それぞれのその後」が
 更にドラマチックです。

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